脳と心と身体の一体治療BMB治療院(Brain Mind Body Relief)

脳と心と身体の一体治療BMB治療院(Brain Mind Body Relief)

メニュー

交感神経の興奮(暴走)による疼痛

自律神経と機能障害

本来交感神経は外部の敵などの影響により、防御反応を旨としています。

俗に言う「戦うか、逃げるか」の選択を瞬時にしなければなりません。

そして、身体ををその態勢に整えなければなりません。

例えば、血圧を上げたり、心臓の鼓動を早めたり、一瞬血液の流れを抑えたり、消化器官関係の活動を止めたりして、瞬間的働きができるようにするためです。

これまでは至って正常な交感神経活動です。

そして、その危機が去ったら、交感神経は元の静かな状態に戻ります。

しかし、このメカニズムが異常になると、交感神経が過剰に反応して興奮が持続し、末梢神経が長時間緊張し元に戻らないため、筋肉が固まり、血管が収縮したままで血流が悪くなり、組織の栄養が低下し(ジストロフィー)、それがまた疼痛を生じると言う悪循環を起こすこととなります。

この段階が異常なのです。病気なのです。疼痛も発生します。

交感神経メカニズムが異常の原因の1つは、人は、大脳(特殊感覚)の発達により、イメージする能力と記憶能力を獲得しました。

反面、この事により、リアル(現実)とバーチャル(頭の中の想像)の区別ができなくなった。

そのため、目の前のストレスを起こす対象は消えているのに、頭の中のイメージは依然あるため【交感神経がいつまでも興奮状態】にあり、落ち着かせることができない。

スマホやパソコン、VR機器等、様々なテクノロジーの発達と環境の変化で、現代人はますますリアル(現実)とバーチャル(頭の中の想像)の区別ができなくなりつつあります。

これらを考えますと、交感神経の興奮(暴走)を原因とする疾患が、今以上に増加することが考えられます。

近い未来、私たちは自分の力で交感神経の興奮をコントロールできなくなって、栄養ドリンクやサプリを飲むように、交感神経の興奮を抑制する薬を飲まないと、日常生活を営むことができなくなることが想像されます。

過去の記憶による身体への影響

神経学的な機能異常は、日常何時でも誰でも起こり得ます。

では、これがなぜ機能障害となり、これを原因とする疾病に発展するのか。

それはこのように推測でききます。

通常は瞬間的な機能異常が引き起こっても、身体の恒常性が働きすぐに修復してしまうが、これに何らかの原因で修復がうまくできなくて、機能異常が残った時に機能疾患を引き起こすと考えられます。

それではその原因は何か。

1つは自律神経のバランスの崩れ。 

もう一つは過去の経験したことがアンカーとして残っていて、それと結びついた場合です。

これをトラウマといいます。

過去の記憶と結びついた時、瞬間的な機能異常が記憶されて残ってしまい、機能障害の原因となります。

それでは記憶とは何か、記憶は何のためにあるのか。

それは遺伝子が繁殖するために生きていくために、そのためのより良い環境を見つけるために記憶が発達しました。

人類も最初は他の哺乳類と同様に、空間と時間の認識はありませんでした。

しかし採集するためには時間と空間の認識が必要。

それを体性感覚の快不快で認識しました。

人類も以前は、自分たちを取り巻く環境を他の生物と同様に、体性感覚で判断をしていました。

のちに特殊感覚が発達して大脳新皮質が肥大化し、ここで判断するようになったが、しかし、今なお体性感覚でも判断をしているのです。

体性感覚とは、表在感覚と深部感覚のことです。

ここで判断していると言う事は、靭帯や筋に異常を起こします。

神経学的な機能異常は、日常何時でも誰でも起こりうる原因です。

他の生物は自分を取り巻く環境に自分の体の機能が常に影響されていました。

なぜなら、体性感覚で直接判断をしていたからです。

しかしこれでは繁殖には不自由。

このことから環境に左右されないで、自己の身体機能を一定に保つ目的で人類は自律神経が発達しました。

ところが自律神経の上位中枢は視庄にあり、またそこは、感情の上位中枢でもあります。

感情の元の機能は快不快の感覚が発達したものであり、快不快の感覚は採集のために体性感覚とともに記憶されます。

脳は心の痛みを全て記憶している

自分自身を守るため、過去の辛い記憶は顕在意識ではすっかり忘れていますが、潜在意識の奥深くにはちゃんと残っています。

人間の脳は全てを記憶しており、幼少期からのトラウマや、社会人になってからのハラスメントなど、抱えきれないほどの辛い体験をしたとき無意識に記憶に蓋をしてしまうことがあります。

その結果、自分の感情を抑え、交感神経の暴走により様々な心身の不調や痛みを引き起こします。

このことから人類は今現在の【自分を取り巻く環境以外に、過去の記憶からも身体の機能が影響される】ようになりました。

そして現在はこちらの方が深刻な問題となっています。

自律神経の仕組み

自律神経の仕組み

筋骨格系の治療だけでは、慢性痛・慢性疾患は改善しない。

これから求められる治療


マッサージや指圧、その他、筋の緊張を改善するだけではうまくいかない

⬇️

現代人の疾患の原因は、私たちを取り巻く様々なストレッサーによる交感神経の興奮

⬇️

自律神経の調整(特に交感神経の調整)をしないとうまくいかない

⬇️

【頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラルセラピー)】が有効

脳の機能(働き)を高める

何年も続く内臓の働きの低下・免疫系のトラブル(アトピー、アレルギー)・関節の痛み・慢性疲労・全身の倦怠感・不眠症などは顎関節を調整して、蝶形骨の動きを正常にすることで身体全体のホルモン分泌のバランスを取り戻すことが必要です。

現代人の疾患、慢性痛・線維筋痛症・慢性疲労などの慢性疾患や、はっきりとした原因が分からない「心や身体の不調」は、私達を取り巻く様々なストレッサーによって、脳機能(脳の働き)が低下して自律神経がアンバランスになり、交感神経の異常な興奮(暴走)が主な原因と考えられます。

これには薬で自律神経を抑制する方法もありますが、長期間抑制を続けるとそれに伴う副作用の恐れがあります。

副作用の無い安全な方法として、手技で脳脊髄液の生成と還流を促進して、脳の疲れを取るとともに栄養を与え、脳全体の血流量を増やして、脳機能(脳の働き)を高めることで自律神経の働きを正常にし、交感神経の暴走を防ぐことができます。

山元美代子